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「マーケティング職」は、市場の調査を行う仕事です。消費者の好みや、流行、商品の適切な価格設定など、さまざまな要素を多角的に分析し、商品開発に活かします。
「企画職」はマーケティングの分析をもとに、宣伝、広告、販売促進など、商品を効果的にリリースするためのプロモーションを考え、実施します。
マーケティング・企画職の具体的な業務は以下の通りです。
市場調査・分析
市場動向、消費者志向、販売傾向などの調査分析
マーチャンダイジング
適正価格、適正数量、適正販売を計画
広告・宣伝
各種媒体を使ったPR戦略、プレスリリース
販売促進
イベント、ノベルティキャンペーン、ディーラーインセンティブ
マーケティング・企画職に就くためには、広告代理店やMDコンサルタントなど、マーケティング・企画専門の企業に入るか、企業のマーケティング、企画、販促担当になるという方法があります。
あると有利なスキルや資格
・市場分析力
マーケティングの手法は、市価調査、アンケート、定点観測、販売データ分析など、実にさまざまです。的確な調査を行うセンスや、調査したデータから商品開発に役立つ仮説を引き出す分析力が必要とされます。
・アイデア・発想力
プランニング(企画)は、的確に消費者嗜好をとらえ「売れるもの」を発想する力が、何よりも必要とされます。多彩なアイデアを生むためには、好奇心を持って多方面にアンテナを張るなど、日頃からセンスを磨くことが大切です。
・パソコンスキル
データ集積・解析に、パソコンのスキルは欠かせません。データ資料の作成、企画書の作成、プレゼンテーションなどの業務は、基本的にすべてビジネスソフトで行われます。そのため、業務に支障がなく使えるレベルのパソコンスキルが必要です。
[資格]MOS(Word、Excel、Access、などMicrosoft社のソフト技能検定)、PCスキル検定、イラストレーターなど
・商業知識
価格設定、パッケージング、販売戦略、広告・宣伝、販売促進など、企画を立案するためには、販売の現場や流通など、商業に関する広範な知識が必要です。プロジェクトを推し進めるのに必要な現場の業務フローを知っておくこともスキルの1つです。
[資格]販売士、ビジネス&キャリア検定、PWA検定
マーケティング・企画のキャリアパスプラン
マーケティング・企画職の、キャリアレベルごとの仕事内容をご紹介します。
1.ベーシックレベル
各種調査・分析。市価調査、社会動向や消費者動向を把握、データ収集作業。数字を正確に集計し、調査書類にまとめる
2.知識と判断を要するレベル
調査・分析をもとに、商品開発に有効と思われる課題を抽出。課題を解決する新商品やプロモーションのアイデアを発想する。
3.実務全般を把握し対応出来るレベル
販売計画全体を考え、マーケティング・分析、企画立案。各種媒体を使った広告、販促プロモーションを企画・実施
4.経営参画レベル
商品ごとのマーケティング・企画の枠を超え、企業の販売政策全体に関わる包括的な企画提案。ビジネスコンサルタント業務を行う。
マーケティング・企画が活躍できる業界
マーケティング・企画職で積んだキャリアを活かしやすいと言われている業界をご紹介します。
・広告業界
マーケティング・企画のプロフェッショナルとして、クライアント企業のマーケティングや企画を行う。さまざまな案件を扱い、キャリアアップの機会も多い。
・出版
書籍は投資金額のかかる商品。毎年75,000を超える新刊出版物の中で、売れる本を作って行くために、マーケティング・企画部門が重責を担う。
・小売業
めまぐるしく変わるトレンド、消費者動向を分析し、MDの見直しや販売企画を立てる。
自社販売データの定点観測、分析などの必要性も高い。
求人の多さと転職難易度
人気の職種なので求人倍率は高い傾向にあり、相当の資格や経歴があると有利になる傾向にあります。採用の際に、難易度の高い就職試験を課す企業もあります。
資格以上にスキルの高さが重要とされる職種なので、過去に関わったプロジェクトの評価が高ければ、転職やキャリアアップに有利です。未経験の場合マーケティング理論、統計学、経済学関連の知識があれば、アピールポイントになります。