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製造業とは原材料を加工することで製品を製造する第二次産業です。平成24年度に実施された総務省統計局の報告によると、製造業だけで日本における全売上高の約25.7%、従業員数も920万人強と働き口の多い業界であると言えます。
そこで今回は、製造業界における代表的な職種や仕事内容などをご紹介しましょう。
エンジニア
製造業界におけるエンジニアは製品の開発・製造を担当する職種です。何を製造する企業に属するかによって必要な知識やスキルは大きく異なります。自動車のメーカーであれば、エンジンや車載電子部品の開発などが業務として挙げられますが、前者は機械工学、後者は電気工学の知識が求められます。
自動車メーカーの他にも、電気機器や化学製品、精密機器など幅広い分野で活躍可能です。
板金工
板金工は様々な工具を用いて金属板を加工します。主な勤務先は自動車メーカーと建築メーカーです。自動車メーカーの場合は、整備工場などで車の凹みや傷を修理したり、新車に使用される部品の製造を担当します。建築メーカーでは、金属板を使用して住宅の屋根を葺く工程に携わることが主な業務です。
基本的に資格の取得は必要ありませんが、国家資格である「建築板金技能士」や「工場板金技能士」を保有していれば、転職で有利に働くでしょう。近年では、就職前に職業訓練校などで技術を身につけることも可能です。
溶接工
溶接工とは、金属を「溶接」して部品を製造する技能者です。主に、自動車・造船・車両・重電機・一般機械などの製造に携わります。この他、板金工と同じく建築業界における鉄骨構造物建設の現場での働き口も多く、かなり多岐に渡る業界で活躍することが可能です。
公共職業訓練校に入校し、技能を身につけてから入職するのが一般的ですが、転職による再教育希望の年配者も全体の半分程度を占めています。
また、ガス溶接に関しては可燃性のガスを用いることから、各都道府県の労働基準局長指定人物によるガス溶接技能講習を修了していることが必須条件です。
生産管理
製造業界における生産管理職は、生産計画を立てるところから製品を出荷するまでを管理する職種です。生産管理が機能しないと製品の供給がストップするばかりか、逆に過剰在庫を抱えることになってしまったり、特注対応などの臨機応変な受注にも身動きがとれないことにもなり得ます。
具体的な業務は製品が完成するまでに必要な部品の発注や、生産・工程の管理などが挙げられます。特別な資格は必要ありませんが、WordやExcelなどの基本的な操作スキルが求められます。実務経験があると優遇されやすい傾向にあるようです。