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平成26年8月現在、厚労省が公開している「一般職業紹介状況(全国の公共職業安定所における職業紹介業務の実績の統計)」の「有効求人倍率」は、1.00倍を超えており、求職者1人に対して1件以上の募集があるということが言えます。
この数字は求人全体の数値であり、20代の求人はもっと多いということが考えられます。採用に年齢制限をかけることは事情がない限り禁止されていますが、若くて将来性のある20代の人材が欲しいというのが企業の本音だからです。
一方で、厚労省が公開している「新規学卒就職者の在職期間別離職率」に関する資料によると、大学を卒業して就職した人の約3割、高卒で就職した人の約4割が、入社後3年以内で会社を退職しています。
企業が「第二新卒」を欲しがる理由
「新卒」として就職をした企業を数年(主に1年未満~3年)で退職をして、転職活動をしている求職者のことを「第二新卒」と呼びます。
企業は「第二新卒」を好んで採用する傾向にあり、その理由としては以下のようものが挙げられます。
- 〇職場経験があり、基本的なビジネスマナーを知っている
- 〇ある程度の実務的スキルを持っている
- 〇勤務経験が短く、就職先のやり方にとらわれない柔軟性がある
- 〇なおかつ年齢が若く、体力・適応力・将来性がある
「第二新卒」を積極的に採用しようとしている企業は多いので、募集件数は十分にあります。
第二新卒で就職を希望しているというのであれば、自分が希望する企業へアピールする力を身につけることが大切です。
企業は「前職の退職理由」を見ている!
転職活動において、「退職理由」は採用担当者に特に見られるポイントです。
特に、前職の社歴が1年に満たない場合は、企業は応募者に対し「うちの会社もすぐに辞められてしまうのではないか」と考えられる可能性が大きくなります。
ここでは、よくある退職理由とそれに対して企業が不安に考えることをご紹介します。
・「現場の対人関係」
対人関係が離職理由の場合、企業は応募者のコミュニケーション能力があるのか疑問視します。苦手な相手でもビジネスライクに接することは、社会人として求められるスキルですし、「配属先やクライアントが嫌だから」と辞められては困ると企業は考えます。
・「労働条件が悪い」
労働条件が理由の場合、多忙な時期などに「労働条件が悪い」と辞めようとするのでは?と考えられてしまうことも。
・「会社の将来が不安」
「君が会社を発展させようとは思わなかったの?」と聞かれたら、適切な返答が出来るでしょうか?
退職理由を聞かれたときは、ただ単に前職を辞めた理由を話すのではなく、「スキルアップの機会が欲しい」、「語学力を活かせる仕事がしたい」など、自分が転職先企業で何をしたいかを伝えることが大切です。自分自身が「これをやりたい」と考える熱意が、採用担当者の心を動かします。
20代の転職サクセスプラン
20代の応募者に対して企業が求める「ビジネスマナー」は、面接の際にもしっかりと見られています。
ドアの開け方からはじまり、身だしなみや言葉遣いなど、企業は応募者にビジネスマナーが身についているかチェックをしています。ビジネスマナーについて自信が無いという方は、書店などに売っているビジネスマナー教本等を参考にして、基本的なマナーについて確認しておきましょう。
即戦力になるような仕事上の専門的なスキルは、あればもちろん有利ですが、企業が20代に求めているのは実務能力よりも「適応力」や「将来性」です。未経験でも採用する「ポテンシャル採用」が多いのも、20代の転職の特徴。20代で転職活動をしているという方は、年齢という大きなアドバンテージを持っているのですから、気になる企業には積極的に応募をするようにしましょう。