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平成26年8月現在、厚労省が公開している「一般職業紹介状況(全国の公共職業安定所における職業紹介業務の実績の統計)」の「有効求人倍率」は、1.00倍を超えており、求職者1人に対して1件以上の募集があるということが言えます。
この数字は求人全体の数値で、30代の求人率を見ると1.00倍よりもわずかに低い状況ではありますが(厚労省職業安定局「職業安定業務統計」より算出)、30代は企業が求める人材の年齢層に当てはまるため、転職がしやすい年代です。
企業は正社員の採用は慎重に行なっているので、実際の正社員採用率は、「有効求人倍率」よりもかなり低いと考えられます。契約社員やパートで採用し、能力を見極めてから正社員へ登用したいという企業も多く、経験値やスキルの高い30代にとって有利な状況になっています。
30代前半は「若々しさ」をアピール
30代前半は、「20代の求人枠を30代前半まで広げたもの」として見ている企業も多く、基本的なビジネスマナーなどがしっかりとできていれば、未経験の職種でも採用されるチャンスがあります。行きたいと思う企業があれば、まずは積極的に応募しましょう。
30代前半の転職の場合、企業が見ているポイントとしては以下のものが挙げられます。
- 〇挨拶・電話応対等、基本的なビジネスマナー
- 〇パソコン等、ある程度の実務スキル
- 〇未経験の仕事に対する柔軟性、対応力
30代も、20代に負けないような若々しさをアピールすることが大切です。また、未経験として応募する場合、あまり前職のキャリアの話をし過ぎると、現場で使いづらそうだという印象を与える場合もあるので注意しましょう。
30代後半に求められるのは「即戦力」
一方30代後半になると、未経験者としての就職はかなり厳しくなってきます。
30代後半を教育しようとする企業は少なく、即戦力として使える実務スキルや経験値が強く求められます。
30代後半の転職の場合、企業が見ているポイントとしては以下のものが挙げられます。
- 〇どのような実務スキルがあるか
- 〇どのような業務をこなしてきたか
- 〇現場を一任できるか
- 〇マネジメントの経験があるか
自分が企業の求める実務スキルレベルにあるか、見極めてきちんと対策を練りましょう。
30代の転職サクセスプラン
[未経験業種へ転職する場合]
- 〇「ビジネスマナー」や「PCなど実務スキル」の質を上げる
- 〇なぜ転職するか、今までの経験をどう生かすかをしっかりアピール
- 〇スキルアップへの熱意を伝える
20代と同レベルでは、より若くて未来がある20代が選ばれます。
ビジネスマナーなど、学習出来る事は事前にしておきましょう。社会経験の長い分、アピール出来るスキルや経験も多いはず。それを転職先の企業でどう活かしたいのかを、しっかりと伝えることが重要です。
[経験を生かす転職の場合]
- 〇前職でのビジネススキルを、わかりやすくプレゼンする
- 〇マネジメント経験、チーフ経験をアピール
- 〇業務に役立つ資格(TOEIC、CPA、社労士など)があれば有利
業務上の成果物や、参加したプロジェクトは、ポートフォリオ等にしてわかりやすく伝えます。また、自分個人の成果だけでなく、マネジメントの経験をアピールできると強みになります。
経験者の中途採用の場合は、使いづらい印象を与えない様に、協調性のある柔和な応対が好印象になります。