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中小企業で働いている人が、大企業へ転職するためには、何をすればいいでしょう?
そもそも中小企業から大企業への転職は、よほどの事が無い限り無理と、考えている人もいるのではないでしょうか。
確かに、かつて従業員1,000人以上の大規模企業では、新卒の採用が全採用の約半分を占めていました。しかし、グローバル化や国際競争の激化により、企業は実務スキルの高い転職者を採用するようになって来ており、近年大規模企業の採用は、7割が転職による入職者という状況です(厚労省「労働経済の分析第3章」(平25)参照)。
大企業への転職、求人事情
転職サイトやSNS等のウェブツールが発達した現在、大企業は以前にも増して有能な人材の確保に力を入れるようになっています。なぜなら転職サイトやSNS等のウェブツールを使うことで、人材紹介業者を入れずに企業と個人が接触できるようになった結果、以前では思いもよらなかった異業種や、地方、ベンチャー企業へ、有能な人材が流出するようになったからです。
多くの大企業は常に、優秀な人材を欲しがっています。スキルや経験に自信があれば、中小企業からでも、大企業への転職は十分可能です。
大企業を攻略するなら
大企業を攻略するなら、転職先の企業が必要としているスキルを磨くことが最重要です。スキルの高さを的確にアピールすることが出来れば、転職の可能性は高まります。それでは、大企業が必要とするスキルには、どんなものがあるでしょうか?
以下は、最近の求人状況から読み取れる「大企業が欲しがるスキル」の一例です。
〇グローバル化に対応した人材
グローバル化は今や、大企業の命運を左右する課題です。語学力がある、現地事情に強いなど、海外の支社や工場等を任せることの出来る人材には、高い需要があります。
〇自主的行動が出来る人材
協調性が求められた終身雇用型経営から能力主義へ、大企業は転換しています。上司の指示を仰ぐのではなく、自分の裁量で行動出来る人材が必要とされます。
〇高いマネジメント力を持った人材
例えば経理系管理職であれば、USCPA(米国公認会計士)を有して財務改革が出来るなど、専門度の高い知識を有し、高度なマネジメントの出来る人材が求められています。
〇専門分野で高いスキルを持つ人材
総務人事管理、広報・宣伝、IT技術、デザインなど、専門分野において他社と競争力を持つような高いスキルを持つ人材は、どの業種からも求人があります。
大企業にエントリーする前にしておきたいこと
自分のレベルを自己分析した結果、希望する先が求めるレベルのスキルがないという場合でも、大企業への転職をあきらめてしまうことはありません。以下のような方法も検討できます。
〇プラスワンスキルを磨く
実務スキル+語学力、実務スキル+法律知識等のように、プラスワンのスキルを磨けば強いアピールになります。
〇業種を変えてみる
異業種には、自分の実務スキルが生かせる場合があるかもしれません。「経験ある業界」にこだわるのではなく、「スキルが生かせる現場」を探してみましょう。
〇地方を狙ってみる
大企業であっても、地方では人材確保に苦心している場合があります。自分のいる場所にこだわらず、地方募集を探す手もあります。
転職は、人と企業のマッチング。自己分析をしっかりすれば、意外なチャンスがあるかもしれません。