福祉業界の仕事内容
高齢化の進む日本でますます重要度の上がってきた福祉・介護業界。家族の負担の軽減はもちろん、独居老人のケアや、要介護者の生活サポートなど、年々必要性が高まっています。そんな福祉業界には、どのような職種があるのでしょうか?今回は、福祉業界ならではの職種や仕事内容をご紹介します。
ケアマネージャーの仕事内容
ケアマネージャーは、「介護支援専門員」という正式名称を持つ職種。平成9年に介護保険制度がスタートしたことから新設され、介護業界の中では比較的新しい職種といえます。介護保険サービスの中核を担い、介護が必要なお年寄りと介護保険サービスをつなぐ重要な役割を持つ職種です。ケアマネージャーに就くには、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し通過した後、実務研修を修める必要があります。
ケアマネージャーの主な仕事内容としては、お年寄りや家族からの介護相談受付、個人個人に合わせたケアプラン作成、要介護認定のための書類作成代行業務、定期訪問によるモニタリング(介護サービス業者が実際にきちんとサービスを行っているかなどのチェック)、介護保険給付請求などが挙げられます。
社会福祉士の仕事内容
介護を受ける人やその家族の相談役の役割を担うのが社会福祉士です。ソーシャルワーカーや生活相談員などと呼ばれることもありますが、「社会福祉士」は国家資格保持者でないと名乗れない職種です。福祉の需要が高まる近年において、人気の国家資格のひとつとなっています。
社会福祉士の仕事内容は、福祉サービス利用者(介護を受けるお年寄りやその家族)の相談受付、他医療・介護など専門家との連携による福祉サービスを受けるためのサポート業務、ケースワーク(個別指導計画書など個人個人に合ったサポートや行動計画の書類作成)、介護基礎知識および一般的医学や心理学などの最新情報チェックなど
訪問介護員の仕事内容
訪問介護員は別名「ホームヘルパー」と呼ばれ、お年寄りなど介護を必要とする利用者の日常生活上における援助や利用者機能・能力ケアなどを行う職種です。主に、非介護者に寄り添った、身体介護・生活援助・相談および助言が仕事となります。資格は不要といわれてきましたが、近年では就業に際し資格必須となっていることが多く、ホームヘルパー1級~3級のいずれかがあると有利です。
訪問介護員の主な仕事内容は、トイレ・食事・入浴・着替え・服薬・体位変換・付き添いなど身体介護業務、住居掃除・食事用意・洗濯・買い物代行・シーツ交換・病院の薬受け取り代行など生活援助業務、生活や介護について相談を受けた際の助言・アドバイス業務などが挙げられます。
栄養士の仕事内容
栄養に関するスペシャリストとして知られる栄養士は、介護業界においても重要な役割を担っています。栄養に気を配った食事が求められる福祉施設・病院等で、食事管理および栄養指導を行うことが仕事です。栄養士の資格を所持していないと栄養士になることはできません。
栄養士の主な仕事内容は、食事メニュー作成および改善、調理作業(施設によっては調理師とともに調理まで担当する)、栄養指導(個人個人でどんな食事が適しているかカウンセリングを行う)などが挙げられます。