職種紹介~広報・宣伝の仕事内容
「広報・宣伝職」は、企業のブランドイメージをアップするために、さまざまな活動をします。企業、製品、サービスなどに関する情報を効果的に発信して、企業のブランドイメージの向上や、キャンペーンやイベントを実施し、販売促進などを行います。
具体的な業務内容は、以下の通りです。
広報活動
ラジオ、TV、新聞、雑誌、ネットなどに取りあげてもらうように情報、サービス、商品などを提供、プレスリリースの作成
宣伝活動
各種メディアへの広告出稿、イベント、セールスプロモーション
イメージ保守
企業としてのクレーム対応、事件、事故などの謝罪
メディア対応には不測の事態も多くあり、柔軟な対応力が必要です。また、クレーム処理や事故発表ではイメージ下落を防がなければならないため、慎重な対応力が要求されます。
あると有利なスキルや資格
・ビジネスマナー
企業の窓口として社外の人間に対応したり、折衝することが多い職種ですから、ビジネスマナーは欠かせません。電話や来客の応対、ビジネスメールの書き方など、洗練された対応で好感を獲得できるレベルが要求されます。
[資格]秘書検定、日本語検定、英検
・パソコンスキル
文書作成、連絡、企画書作成、プレゼンテーションなどができるレベルのパソコンスキルが必要とされます。WordやPowerPointなどのビジネス基本ソフトを、支障なく使えるレベルであると有利です。
[資格]MOS(Word、Excel、AccessなどMicrosoft社のソフト技能検定)、PCスキル検定
・マーケティング力
市場や消費者の嗜好を的確にとらえる力は、効果的な広報・宣伝活動に重要。
マーケティングの知識は、有利なスキルと言えるでしょう。外部とうまくコミュニケーションする力では、営業経験があることも有効です。
広報・宣伝のキャリアパスプラン
広報・宣伝のキャリアレベルごとの仕事内容をご紹介します。
1.ベーシックレベル
外部への情報提供書類(プレスリリース)の作成。問い合わせへの応対。宣伝のための商品貸出し、宣伝企画の為のデータ収集や企画書類作成。
2.知識と判断を要するレベル
広報として企画を立て、外部へプレゼンテーションをする。宣伝企画を立案し、広告代理店や各種メディアと交渉。クレームへの対応
3.実務全般を把握し対応できるレベル
企業の政策を理解して、効果的な広報戦略を策定し推進する。営業計画をサポートする宣伝計画を立案し、プロモーションやイベントを実施する。
4.経営参画レベル
企業のイメージ戦力を構築する。クレームや事故に対処する企業イメージの危機管理マニュアルを策定する。記者会見を主催する
広報・宣伝が活躍できる業界
広報・宣伝で積んだキャリアを活かしやすいと言われている業界をご紹介します。
・化粧品業界
化粧品は、企業の全経費に占める広告・宣伝費の割合が多い業界です。イメージ戦略が営業成績を左右するため、広報・宣伝が果たす役割は大きくなります。
・小売(アパレル)業
アパレル・ファッション業界も、イメージ戦略が販売に大きく影響します。メディア協力(商品提供など)など広報活動が盛んです。
・サービス業
シーズンモチベーションに合わせた広告の出稿や販促キャンペーンが多い業界。クレーム件数も多く、的確な処理や対処が求められます。
求人の多さと転職難易度
広報・宣伝は未経験者の応募が可能とされている求人が多い職種ですが、人気が高い職種なので、求人倍率は高くなる傾向があります。
メディアに携わっている人との「人脈」などがあると、広報・宣伝の職種への転職に有利です。