職種紹介~人事の仕事内容
「人事職」は、会社内の人に関するさまざまな問題を取り扱う仕事です。社員の採用から、教育、配置、労務管理、異動、評価などを行います。「人事部」として独立している場合もありますが、「総務人事」としてまとめられる場合もあります。
人事職の具体的な業務内容は、以下の通りです。
採用
新卒・中途の採用、派遣・アルバイトの手配
教育
社員研修、業務研修
人事・労務管理
勤怠管理、就業規則や服務規定の作成、査定
人事戦略
事業の推進にそった人員計画、人事制度の構築
人事という職種に就くために、無ければならない資格はありませんが、コミュニケーション力や人脈と言った、無形のスキルが重要になります。
あると有利なスキルや資格
・コミュニケーション力
特に採用、教育の分野では、人の適性や能力を測り、適切に対応していくコミュニケーション力は欠かせません。教育分野に特化して、研修・教育のスペシャリストになると言ったキャリアパスも考えられます。
・労務の知識
人事・労務管理関係の知識や経験があると有利です。中でも社会保険労務士は、人事のスペシャリストの証明。実務に就きながら取得すれば、キャリアアップが期待できる資格です。
[資格] 社会保険労務士、衛生管理者
・パソコンスキル
社内通達文書作成、勤怠管理書類作成など、さまざまな業務にパソコンスキルは欠かせません。新年度、ボーナス期など、短期に業務が集中するので、事務処理のスピードと正確さが要求されます。
[資格]MOS(Word、Excel、Access、などMicrosoft社のソフト技能検定)、PCスキル検定
・法律知識
パワーハラスメントや不当解雇、労働基準法違反などで企業が訴えられることも多い昨今。労務管理をする人事業務に、法律に関する知識は重要です。特に、労働法に関する知識があれば、歓迎されます。
[資格]法学部卒、ビジネスコンプライアンス検定
人事のキャリアパスプラン
人事職のキャリアレベルごとの仕事内容をご紹介します。
1.ベーシックレベル
人事系事務職。採用問合せへの応対や各種書類作成、エントリーシートの管理。研修・教育のアシスタント業務など
2.知識と判断を要するレベル
採用に関して、現場チーフとして採用戦略を実施。中途採用の人物評価を行う。教育・研修プロジェクトをけん引する
3.実務全般を把握し対応出来るレベル
採用計画の責任者。社内研修カリキュラム作成。人事の中~長期戦略を策定する。経営計画に合わせた人員計画を策定、実施する
4.人事総合管理職レベル
経営計画をサポートする人事トップとして経営に参画。人事政策、人的資源管理を熟知し企業に合った人事制度を構築する
人事が活躍できる業界
人事職で積んだキャリアを活かしやすいと言われている業界をご紹介します。
・人事コンサルタント、キャリアカウンセラー
人材ビジネス系企業は、人事の採用や労務に関する知識が、最も活かせる職場です。未経験者も、人事系事務を通じて知識を積み、キャリアアップが期待できます。
・サービス業
サービス業において、人件費は最大経費です。途中採用、パート、アルバイトなど勤務体系も多様で、人事には高い能力が期待されています。
・企業コンサルティング
人事職や総務職は、アウトソーシングする企業の多い職種です。
専門性が高く、企業の業績を左右するので、コンサルティングにおいて重要な検討事項となります。
求人の多さと転職難易度
「人事職」を採用するときは経験者が優遇される傾向にあり、未経験者可の求人率が少なくなっています。実績のある人事経験者は転職時に有利です。