職種紹介~総務・法務の仕事内容
総務・法務の仕事とは?
「総務」は会社の各部門業務に支障が出ないようにサポートをする仕事です。具体的な業務内容は、企業ごとに全く違うと言っても過言ではありません。
一方で「法務」は、これらの管理業務で起きるさまざまな問題を法律面から対処する仕事です。法務部として独立していることは少なく、総務が法務の仕事を兼ねている場合がほとんどです。
人事管理
福利厚生制度の整備、労務管理、社員の冠婚葬祭対応
設備管理
オフィスの備品や建物の管理、環境改善
業務管理
社内制度の改善・推進、省エネ、QC活動
危機管理
防災対策、企業のリスクヘッジ
などがおもな業務。企業規模によっては、事務部門全部を兼務する場合もあり仕事の範囲が広い職種です。
あると有利なスキルや資格
・財務・人事スキル
設備管理など経費を扱うので、会計知識はある方が有利です。総務人事は、給与に関わる事案も多く、経理(社会保険関連)のスキルは有効です。
[資格] 簿記検定、社会保険労務士
・DTPスキル
社内イベントや地域への広報業務などで、印刷物を取り扱う機会もあるので、DTPスキルが活かせます。
[資格]DTPエキスパートなど
・防災知識
危機対策は、企業にとって年々重要性が大きくなっている案件です。施設管理の立場からも、防災・救急救命などの知識と経験は有効なスキルです。
[資格]防火管理者資格
・法律知識
法務の場合、法律知識は欠かせません。企業代表として問題解決に対処するので、法学部卒、法律事務所勤務経験レベルのスキルがあると有利です。業種によって特許法、著作権法など、特別の分野に精通する必要がある場合もあります。
[資格]ビジネス実務法務検定、司法試験、社労士、行政書士
キャリアパスプラン
1.ベーシックレベル
一般的な総務事務。社内文書作成、備品の発注・管理、福利厚生制度の受付業務。社内イベント運営など。企業規模によっては、給与計算や経費処理も行う。
2.知識と判断を要するレベル
経費予算を考えながら、社内環境改善のために必要と思われる物品やシステムを手配。支出に関しては、積極的にコストダウンに取り組む。
3.実務全般を把握し対応出来るレベル
固定資産の管理運用、株式管理など、会社の中枢に関わる問題に対して、改善のための施策を策定。個人情報漏えいなどに対するリスクマネジメントを行う。
4.専門職レベル
総務業務の中でも、「労務管理」「社員教育」など得意分野を持ち、他業種のコンサルタントが出来るレベルのスキルを有する。
活躍できる業界
・人事コンサルタント、キャリアコンサルタント
総務人事の能力や経験値は、人材ビジネス系企業に歓迎されるスキルです。
・IT企業、ベンチャー企業
経営陣営が若く、企業経営に不慣れな企業では、総合力のある総務経験者が歓迎されます。
・人材派遣会社、ビジネスアウトソーシング会社
経理・人事・総務は、アウトソーシングする企業の多い職種です。
・福祉、介護関係企業
人件費のかかる福祉・介護関係企業は、後方部門の経費を抑えるために、総合力の高い経験者をが歓迎されます。
求人の多さと転職難易度
総務としてよりも、総務・人事あるいは労務としての求人が多く見られます。
直接雇用で総務を募集する場合は、一定基準を満たした経験者・マネジャークラスを募集することが多く、総務としての未経験採用は難易度が高くなっています。一般事務で入社して、総務経験を積みキャリアップを狙うのが効果的です。