用途に合わせて利用しよう。ハローワークの種類

現在ハローワークでは、求職者の年齢・技能・特性・ワークライフバランスやキャリアプランごとに、専用ハローワーク（専用窓口）を設けています。専門ハローワークでは、対象者向けに、より一層絞り込んだ情報発信や相談を行っていますので、内容を確認して、自分の求職にぴったりのハローワークを利用しましょう。

専用ハローワークに関しては、すべての都道府県にあるわけではありませんが、現在おおむね以下のような種類のハローワークが存在します。

ハローワーク

従来通り、すべての方の求職をお手伝いする窓口です。地域の総合的雇用サービスとして、雇用保険から職業訓練まで、さまざまな雇用支援を行います。

マネジメント職、専門・技術職など、高度なビジネススキルを持つ方の人材バンクです。キャリアを生かせる転職相談や、スキルにふさわしい求人情報を提供します。

子育てしながらの就職を目指す方向けのハローワークです。子ども連れで来所できる環境を用意しています。ファミリー・サポート・センター事業と連動して、子育てしながらの就業に対して、多角的にサポートをしていきます。

大学・短大・専修学校などを卒業予定の方のためのハローワークです。就職戦線に対するアドバイスや相談に応じ、求人情報を発信します。応募書類の書き方や、面接・試験に関する相談も行います。効果的な職業訓練に関する案内なども行います。

おおむね45歳未満のフリーターなどの方を対象に、正規雇用へ向けた活動のお手伝いをします。職業訓練やセミナー、企業説明会なども行います。担当者による個別支援を行い、使い捨てにされないように就職後のフォローも行います。

企業で正社員として働いたことがなく、かつ正社員雇用を目指す方の職業相談や紹介を行います。（担当者制・予約制）

ハローワークが置かれていない市町村で、就職相談や紹介をしています。地方自治体と国が共同運営しています。

医療・介護・保育など、福祉関連の職種を目指す方のためのハロｰワークです。就職相談や求人の紹介、職業訓練などを行っています。

障害をお持ちの方の求職をサポートする窓口です。個々の求職者の状況に合わせて「手話通訳付き相談会」を開くなどして、就職相談を行います。また、地域ブロックごとに、障害者就職面接会などのイベントを催します。

農業・林業・漁業への就業・就農を希望する方のための窓口です。農林漁業の動向を知らせたり、求人情報の提供、職業訓練を行います。

Uターン、Iターン、Jターンによって、地方で働きたい方のための窓口です。就職相談や、求人の紹介などの他、地方で働くためのさまざまな問題に関する相談を行います。

外国人の求職のための窓口です。大学卒業後に日本で働きたいと望む外国人留学生や、専門的・技術分野の外国人に対し、職業相談を行っています。

ハローワークというと、仕事をなくした人が仕事を紹介してもらえたり、失業保険をもらったりする場所といった漠然としたイメージしかなかった人もいるかもしれませんが、このように、新卒向けや地方の就職支援、マネジメント職の人の雇用促進など、様々な分野においてサポートを行っているのです。